いやー、びっくりしました。14インチ液晶搭載、ハイエンドクラスThinkPadノートパソコンのThinkPad X1 Carbon 2015(3rd Gen、第3世代)モデルにクリックボタンが復活です。
ハードウェア、特にパソコンは「惜しまれつつも切り捨てられた機能やインターフェース」が復活することが少ないだけに、以前のThinkPadに搭載されていたクリックボタン復活は驚きました。それだけThinkPadユーザーからのリクエストが多かったということでしょうか。
現在販売されているThinkPadノートパソコンほぼすべて、クリックボタンが搭載されなくなっています。ThinkPadの特長であるキーボード中心部のトラックポイントを活用する際、クリックボタンの有無は使い勝手を非常に左右するだけに、他のモデルへの波及も期待したいところ。
ThinkPad国内生産開始!記念限定モデルとしてThinkPad X1 Carbon Japan Limited Edition発売
ThinkPad X1 Carbon 2015モデル(3rd Gen)の実機に触れることができました。簡易レビューになりますが、あわせてご覧下さい。
2015モデルのThinkPad X1 Carbonその他特長
現在米国で開催中のCESで発表されたThinkPad X1 Carbon 2015モデル。様々な媒体からの寄せ集め情報ですが、現在把握した点は以下の通り。
- クリックボタン復活
- ファンクションキーが通常のタイプへ(アダプティブキーボードではない)
- 現在の新しいThinkPad X1 Carbon(2nd Gen)よりさらに薄く
- OSはWin 8.1
- 第5世代インテルCoreプロセッサBroadwell搭載
- WQHD2560×1440液晶ディスプレイを選択可能
その他、現状よりさらに高速なSSDも選べたりと、レノボ直販サイトでのカスタマイズにより様々なスペックに仕上げることが可能となるようです。
発売時、米国での最低価格は1200ドルのライン。あくまで個人的な予想ですが、ディスク容量などを充実させたタイプにカスタマイズしていくと、日本円で20万円程度になるのではないでしょうか。
高性能ながらビジネスノートの基本に立ち返ったモデルに
私も所有している現行の新しいThinkPad X1 Carbon(第2世代、ファンクションキーがタッチタイプのアダプティブキーボード搭載モデル)に関して、性能やスペック、毎日稼働させた際の安定感はとても満足しています。
ただ、アダプティブキーボードに代表されるような新機能を積極的に取り入れた結果、ビジネスユースにおいての使用感が、若干尖りすぎてしまったかなという思いもあります。
また、ThinkPad X1 Carbonに限らないことですが、「トラックポイント+クリックボタン」という素晴らしい組み合わせにThinkPadの価値を見いだしていた方々には、ボタンなしでフラットなトラックパッドのみというインターフェースは苦痛に感じることも多いようです。
ThinkPad X1 Carbonの高いスペックを、従来のインターフェースで使い続けたいというニーズは根強くあると思いますので、今回のリニューアルは多くの人に歓迎されるでしょう。
今回発表された第3世代ThinkPad X1 Carbonの実機写真、The Vergeに多数掲載されていますので記事をリンクしておきます。
Lenovo’s new ThinkPad X1 Carbon: a thinner, lighter business laptop
レノボ日本サイトにも、第3世代ThinkPad X1 Carbonに関するページが用意されていました。掲載されている情報は多くありませんが、間もなく詳しい情報がアップされるでしょう。
ThinkPad X1 Carbon 2015 (3rd Gen)情報ページ
2015年1月11日追記:上記URLにThinkPad X1 Carbon 2015年モデルの写真と動画がアップされました。