スタンダードなスペックと買いやすい価格のモデルが揃っている、ThinkPad Eシリーズ。
Eシリーズの中で、現在もっとも人気のあるモデルが今回ご紹介するThinkPad E460です。
以前より何度も試用する機会がありましたが、詳しくご紹介する機会を逃していました。
先日、改めて実機を数日間に渡り使う機会がありましたのでThinkPad E460を使った感想やレビューをお届けいたします。
ThinkPad E460の特長
スタンダード以上のスペック
ThinkPadの名前が付く数々のモデルにおいて、スタンダードなノートと呼ばれているのがThinkPad E460。
スタンダード=安価・低品質ではありません。
CPUは最新の第6世代インテルCoreプロセッサを選択可能。
Core i3やi5を搭載したThinkPad E460の価格は5~8万円程度。同スペックのCPUを搭載し、価格も同等なノートパソコンは多数存在します。激戦と言ってよい価格帯です。
ですが、他社同価格帯ノートと違うのは、打ちやすくフィーリングの良いキーボードを持ち、フルHDのIPS液晶ディスプレイを選べるところ。
5万円台ノートでは未だに1366×768解像度かつ液晶の表示品質も良くないモデルがありますが、E460は違います。
価格は同等ながら、手に触れる部分(キーボード)や使うたび目にする部分(ディスプレイ)の質は高くなっています。
はじめてのノートとしても最適
今はスマホやタブレットでWeb上のサービスやアプリを活用でき、ノートパソコンの出番が減ってきているとも言われています。
それでもノートパソコンは、何かを作る・仕上げるという際の生産性や効率の良さは、スマホやタブレットを上回っています。
今までスマホやタブレットしか使ったことはないが、はじめてノートパソコンという人にもThinkPad E460はぴったり。
購入予算が潤沢にあるのでしたら、モバイル性にも優れたThinkPad X1 Carbonなどをおすすめしますが、価格を抑えつつ使いやすいノートを買いたいならE460は損のない選択です。
ただし、本体重量は約1.9kg。持ち歩きに便利なモバイルノートとは言えない点を考慮しておく必要があるでしょう。
物理クリックキーとトラックポイントはとても便利
前述した通り、ThinkPadを使うメリットは他社同価格帯ノートに比べ、打ちやすくフィーリングに優れたキーボードを持っていること。
E460もThinkPadならではのタイピングしやすいキーボードを持っています。
活用すれば非常に便利なのは、物理的に独立した左右のクリックキー。
画像クリックでE460詳細へ。独立した左右クリックキーはWindowsを使う際、作業効率アップへ大きく貢献します。
フラットなトラックパッドしか持たないノートPCに比べ、左右クリックが非常に容易。
また、ThinkPadのアイデンティティとも言えるキーボード中心に設置されたトラックポイント。
トラックポイントの赤い突起は、はじめて使う人にとって少々違和感があるかもしれません。
しかしこのトラックポイントに慣れてしまうと、ThinkPadしか使いたくなくなるほど。
トラックポイントが使いにくいという人は、購入後または店頭実機で、カーソルを動かす際の速度や加速度をコントロールパネルから自分好みに設定してみましょう。
左右クリックキーと相まって、ThinkPadならではの使い心地を体験できるはず。
多くの人がThinkPadを使い続ける理由は、このトラックポイントの便利さにあります。
また、今回ThinkPad E460を数日間使ってみて、テンキーを持たないフルキーボードの良さを実感しました。
数値入力を多用する場合に便利なテンキー(数値キー)。ただ、文書を長時間作成する際などは、画面と正対した場合、身体がやや左寄りになってしまいます。
ThinkPad E460はテンキーレスなので、画面に向き合った際のバランスが良いのです。これは大きなメリットと言えるでしょう。
(テンキー付きを希望する場合には、ほぼ同じ価格帯の15.6インチ~ThinkPadシリーズをおすすめします)
ディスプレイはフルHD(1920×1080)解像度のIPSを推奨
ThinkPad E460は液晶ディスプレイの選択肢が2つあります。
- 14.0型HD液晶 (1366×768)
- 14.0型FHD液晶 (1920×1080 IPS)
ThinkPad E460を購入される場合は、ぜひ「14.0型FHD液晶 (1920×1080 IPS)」を強くおすすめします。
1366×768解像度液晶と1920×1080解像度液晶は単に解像度が違うだけではなく、見え方や表示品質も異なります。もちろんIPSのフルHD液晶ディスプレイの方が品質は上。
手頃な価格のノートとは言え、長く使える品質を持つThinkPad E460ですので、ディスプレイはFHDを選びましょう。
入出力ポートも豊富
ThinkPad E460が備えている入出力ポートは下記の通り。
- USB 3.0 x 2
- Powered USB 3.0 x 1
- Lenovo OneLink x 1
- HDMI
- 有線LAN端子(RJ-45)
- 4-in-1メディアカードリーダー
- マイク・ヘッドフォン端子
また、少額の追加で指紋センサーも搭載可能です(本記事公開時点で1,000円程度)。
ThinkPad E460、おすすめのカスタマイズ・構成
ThinkPad E460の購入を考えている人に、おすすめのカスタマイズ方法や構成を掲載いたします。
- CPU:Core i5-6200U プロセッサー (2.30GHz, 3MB)
- OS:Windows 10 Home 64bit
- ディスプレイ:14.0型FHD液晶 (1920×1080 IPS)
- メモリー:8GB PC3L-12800 DDR3L (1スロット使用)
- グラフィックス:インテル HD グラフィックス 520
- 指紋センサー:あり
- ハード・ディスク・ドライブ:SSD(容量は必要に応じ選択)(注)
- ワイヤレス:Dual Band Wireless-AC 3165 + Bluetooth 4.0 (1×1) vPro非対応
CPUはCore i5がコストパフォーマンス的におすすめです。
またメモリーは4GBで設定されているパッケージもありますが、できれば8GBへ。E460自体は16GBまでメモリーを搭載可能です。
ディスプレイは先に述べた通り、1920×1080のIPSを強く推奨します。
14型でフルHD1920x1080解像度は使いやすく、IPS液晶は鮮明で視野角も広いため選択して損はありません。
注意して欲しいのはストレージ(ハード・ディスク・ドライブ)の部分。
ノートパソコンで大容量ハードディスクが必要な場合は、標準状態の1TBハードディスクでも良いと思いますが、アプリの起動やディスクの読み書きでキビキビとした動きを感じられるSSDをおすすめします。
ただ、本記事公開時点、SSDを選択すると納期が伸びてしまう傾向にあるようです。E460は裏ぶたを開ける際、やや注意が必要ですが、そこをクリアすればHDDからSSDへの換装も充分可能です。
パーツの換装作業を苦にされない方は、まずHDD搭載モデルを購入するという方法を検討しても良いでしょう。
上記構成で(SSDを「256GB ソリッドステートドライブ SATA (OPAL対応)」にした場合)メーカー公式サイトで見積ると、本記事公開時点での価格は約8万円。
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使いやすさは文句なし。コストパフォーマンスに優れたノートがこの価格で入手できるのは非常にオトクと言えるでしょう。
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まずはクーポンコードを入手し、自分好みの仕様にThinkPad E460をカスタマイズしてみることをおすすめします。