ThinkPadシリーズの中で「ハイパフォーマンスモバイル」という位置づけのTシリーズに、ThinkPad T450、ThinkPad T450、ThinkPad T550の3モデルが新たに加わりました。
それぞれのモデルとも第5世代インテルCoreプロセッサ(Broadwell)が搭載され、前モデルT440・T540と比べバッテリーでの駆動時間が長くなっています。
今回Tシリーズに加わった3モデルのうち、もっとも軽量薄型なThinkPad T450sに焦点をあてご紹介します。
また、同程度の本体サイズを持つThinkPad X1 Carbonとの比較についても簡単に触れてみます。
ThinkPad T450sの特長
2015年発売のTシリーズ3モデルとも、トラックパッド上部に物理クリックボタン(ThinkPadクリックパッド)が復活しました。
前世代ThinkPadではクリックボタンが省略され、全面フラットなトラックパッドとなっていましたが、2015年発売のThinkPad各モデルから復活しています。
キーボード中心部に置かれたトラックポイントとクリックボタンのコンビネーションがThinkPadを使い続ける理由と語る人も多いだけに、今回の「先祖帰り」には歓迎の声が多数です。
見やすく鮮やかな1920×1080 IPS液晶が選べる
ThinkPadには、ThinkPad T450sと同じようなサイズでX1 Carbon(3rd Gen 2015年モデル)がラインナップに存在します。
X1 Carbon 2015年モデルは、ThinkPad T450sより軽量で薄型。重量面では不利なThinkPad T450sですが、メリットもあります。
それはディスプレイに1920×1080フルHDのIPS液晶を選べること。
X1 CarbonもIPS液晶を選択可能ですが、解像度が2560×1440とT450sよりさらに高精細な液晶になります。
解像度の大きい写真加工などには適していますが、アプリのメニューがやや細かくなりすぎるという面も。
対して14型で1920×1080という解像度かつ見やすく明るいIPS液晶を選択できるT450sは、定番アプリでの作業を中心に考えたい場合はメリットと言えるでしょう。
(T450sの標準ディスプレイは解像度1600×900。X1 Carbonの標準ディスプレイは解像度1920×1080。両モデルとも標準ディスプレイはIPSより表示品質の劣るTN液晶となります)
リアバッテリーの選択で長時間バッテリー駆動
T450sはリアバッテリーに「6セル Li-Ion バッテリー (72Wh)」を選択可能。
リアに6セルリチウムイオンバッテリー(72Wh)を選べば、約16時間のバッテリー駆動が可能に。(JEITA1.0)
前モデルT440sが公称10時間だったことから、モバイルノートとしての進化が見られます。
X1 Carbonとの比較
モバイルノートパソコンを購入する際、重量と本体サイズは重要視される部分です。
ThinkPadノートの中で、本体サイズがほぼ同じとなるThinkPad X1 Carbon。
どちらを選ぶべきかと迷う場合は、以下の点を考慮してみてはいかがでしょうか。
- T450sはLANケーブルをそのまま挿せる(X1 Carbonは変換アダブタ経由)
- IPS液晶を選んだ際の解像度
- 本体重量(X1 Carbonがやや軽い)
- X1 CarbonはHDMI端子搭載
- 軽量薄型なのはX1 Carbon
100g程度の重量増とボディの厚みを許容できるなら、T450sは良い選択となるでしょう。
他にT450sはメリットとして、同じようなパーツ構成にした場合、X1 Carbon 2015モデルよりやや安価に済むようです。(レノボ直販サイトでeクーポンを利用した場合)